2026/01/02 12:00
ここ数年、スキーブーツの世界ではBOAシステムが一気に広がりました。
カタログを見ても、ショップに並ぶブーツを見ても、「またBOAか」と思う場面が増えています。
ダイヤルを回すだけで締められる手軽さ。
グローブをしたままでも操作できる便利さ。
理屈としてはとてもよく分かります。
実際、フィット感の均一さや微調整のしやすさは、従来のバックルとは違う魅力があるのも事実です。
それでも、個人的にはまだ少し引っかかっています。
まずは耐久性。
雪山という過酷な環境で、ワイヤーやダイヤルがどこまで信頼できるのか。
壊れたときのリスクを考えると、どうしても慎重になってしまいます。
もうひとつはホールド感。
バックル特有の「締めた感覚」に慣れているせいか、BOAのフィット感が良くも悪くも均一すぎるように感じることもあります。
足首や甲の感覚は、人それぞれですから。
もちろん、実際に使っている人の評価が高いのも知っています。
滑りの中での安定感や、一日の終わりまでフィットが変わりにくいという声もよく耳にします。
だからこそ、BOAシステムは「ダメ」なのではなく、「まだ自分の中で踏み切れていない」というのが正直なところ。
新しい仕組みが悪いわけじゃない。
ただ、山の道具は信頼できると感じるまでに時間がかかる。
それだけの話です。
もう少し現場での実績を見て、もう少し使っている人の話を聞いてから。
BOAシステムは、そんな距離感で眺めています。


