2025/12/18 16:00

最近、あらためて思うのですが、スキーほど「おひとり様の旅行」に向いているアクティビティは、実はあまり多くありません。

まず、遠出をする理由になるというのが大きい。
雪が降る地域へ行く。山のほうへ向かう。
それだけで、日常から物理的にも心理的にも距離が生まれます。
ひとり旅は、理由がはっきりしているほうが動きやすい。
スキーはその点で、とても分かりやすい目的地になります。

そして、雪山はとにかく美しい。
これはもう説明がいらないかもしれません。
白と影だけで構成された景色は、情報が少なく、頭が静かになる。
誰かと話さなくても、スマートフォンを見なくても、ただそこにいるだけで成立してしまう時間があります。

スキーがいいのは、滑るかどうかを、その日の気分で決められるところ。
無理に朝一から動かなくてもいいし、天気や体調を見て「今日はやめておこう」も成立する。
ひとりだからこそ、その自由さがそのまま許されます。

もうひとつの楽しみは、地元のグルメ。
スキー場周辺の町には、観光地化されすぎていない食堂や、昔から続く店が案外多い。
ひとりで入りやすく、静かに食べられる場所があるのも、雪国の良さだと思います。

温泉宿が豊富なのも、スキー旅の強みです。
部屋でのんびりしてもいいし、温泉街がある場所なら外湯巡りもできる。
滑って冷えた体を温めるというより、一日をゆっくり終わらせるための時間として温泉がある感じ。

最近は特に、国際色の豊かさも面白い。
インバウンド需要が急増して、日本にいながら異国の空気を感じる場面が増えました。
ひとりでいるからこそ、その距離感を冷静に楽しめる。
観察する余白があるのも、おひとり様の特権です。

スキーは、
「誰かと行かなければいけないもの」ではありません。
むしろ、ひとりのほうがしっくりくる瞬間も多い。

遠くへ行く理由があって、
景色があって、
何もしない選択も許されて、
食べる楽しみと、温まる場所がある。

そう考えると、
スキーは、かなり完成度の高いひとり旅の形なのかもしれません。